陸上の日本選手権は10月1日から3日間、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで開催される。

注目の男子100メートルで、8月に10秒03の自己新を出したケンブリッジ飛鳥(27=ナイキ)は30日、会場に隣接したサブトラックで軽めに調整。「いい準備ができた。(シーズンを)いい形で終われるように集中してレースに挑んでいく。イメージ通りやれば、(今季の)前回、前々回以上の走りができるのではないか」。不調を乗り越え、4年ぶりの王者へ自信を示した。

9月6日の富士北麓ワールドトライアルでは左膝に張りが出て、その回復には想像より時間を費やしたというが、「いい形で疲労が抜けて、逆によかった」。そう悲観はせず、前向きに捉える。今大会は東京オリンピック(五輪)の選考には関係しないが、「ここで優勝できれば、来シーズンへの自信にもなる。日本選手権にいいイメージを持てれば、来年の勝負の年にもプラスになる。しっかり勝ちたい」。昨年の日本選手権決勝では、まさかの8位。負のイメージを完全に変えるつもりだ。

男子100メートルは、予選と準決勝が1日、決勝は2日となる。