鶴田玲美(23=南九州ファミリーマート)が伸び盛りの勢いを示した。日本歴代3位の23秒17(追い風0・1メートル)の好タイムで優勝し、「ここまで出るとは思っていなかった。正直、驚いている」。自己ベストを0秒64塗り替える快走に目を丸くした。

前日の100メートル決勝では児玉芽生に先着を許した。ライバルの存在を「意識をしすぎた」と反省し、再戦となったこの日は「まずは自分のレース」をすることに集中。無心で駆け抜け、好記録をマークした。

この春から地元・鹿児島を拠点とする実業団に進んで素質開花。午前から午後3時ごろまで社内で事務業務に励んだあと練習に取り組む日々。「いろいろな方の支えがあって、地道に練習することができた」と感謝した。