アンカー勝負に敗れて連覇を逃した東海大の両角速監督(54)は、「学生たちは頑張った。(敗れたのは)監督の力量の差」と、選手をかばった。

青学大に次ぐ2番手でたすきを渡された最終8区の名取燎太(4年)は、駒大・田沢とともに先頭に追い付き、その後は田沢との一騎打ちに。しかし残り1キロ手前からスパートした相手に後れを取る形となり、「スピードがある田沢君にラスト勝負では分が悪いと思っていた。どこかで引き離したかったが、その力がなかった」と悔しがった。

最後は力尽きたとはいえ、チームは序盤の出遅れを懸命に取り戻した。2区を過ぎた時点でまさかの17位。それでも3区を走った主将の塩沢稀夕(4年)が区間2位の力走で反撃ののろしを上げると、4区の新人石原翔太郎(1年)や6区の長田駿佑(3年)が区間新の快走を見せるなどし、一時は首位に浮上した。

両角監督は「17位に落ちても最後まであきらめなかったことは、コロナの中で学んだ成果」。見せ場をつくった選手たちをたたえた。