全国高校駅伝は12月20日、京都で開催される。東北6県の男女代表校を紹介する「都大路で輝く」、今回は山形編です。

東海大山形は2年生主体の若い布陣で4年連続18度目の都大路に乗り込む。出走メンバー7人中6人を2年生で固めた県予選は、2区以降の6人が区間賞を獲得。2時間9分23秒の大会新で制した。

木村快斗と鎌田匠馬(ともに2年)が昨年からのレギュラー。県予選は首位と1分12秒差でタスキを受けた2区佐藤伶音(2年)と3区木村が徐々に差を詰め、4区鎌田が35秒差を逆転した。メンバー唯一の3年生、斎藤陸杜主将も「ほかの3年生の気持ちも背負って走れた」と県予選初出場を区間賞。田宮健監督(61)は「若いチームですが、やってきたことに間違いはなかった。コロナの中で各自練習してきたことが生かされた。斎藤がまとめてくれた」と評価した。

70回記念大会(男子)の昨年、チームは2時間8分35秒の県最高記録をマークしたが、58校中47位に終わった。6区で38位に甘んじた鎌田は「力を出し切ったのに全国で通用しなかった。今年は区間10番台で全国30位以内を目指したい」と2年連続の県記録更新を目標に掲げる。2人を入れ替え、区間配置も試した東北大会は9位。田宮監督は「(2時間)7分台も見えてきたかな。でも記録ばかりで喜んではいられない。来年の足がかりにもしたい」と、山形県勢としてのプライドも背負う。