第97回箱根駅伝予選会が10月17日、行われる。スタートは午前9時35分。昨年より3校増の46校が参加する。各校上位10選手の合計タイムで競い、10位までが本戦に出場する。有力選手など今回の箱根駅伝予選会に関するQ&Aをまとめた。
Q 予選会への参加資格は?
A 今年度の関東学生陸上競技連盟男子登録者で、エントリー者全員が19年1月から20年10月5日の申込期日前日までに1万メートル34分以内もしくは5000メートル16分30秒以内のトラックでの公認記録を持っていることが条件です。
Q 予選会には何回出場できますか?
A 本予選会並びに箱根駅伝本大会出場回数(エントリー時点で出場とみなす)が通算4回未満である選手が出場できます。ただし、別加盟の大学院の選手は学部での出場回数に関係なく新たに4回まで出場できます。
Q チーム構成は?
A 1校1チームの出場です。エントリーは10人以上14人以下。出場は10人以上12人以下になります。
Q 会場はどこで、どれくらいの距離を走るの?
A 東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地を午前9時35分に一斉スタート。新型コロナウイルスの感染予防のため、周回という特例の形で開催されます。距離はハーフマラソン(21.0975キロ、公認)です。また一般人が入れない駐屯地内に制限されることで、完全な無観客の選考会となります。競技は1時間24分を以って終了とする。
Q 何校エントリーしてるの?
A 大学院2校を含む46校がエントリーしました。
Q どんな学校が出場していますか?
A 初出場の湘南工大含め、予選会出場の国公立大、私立大ほかの内訳は以下の通りです。
国立大=6校(筑波大、東大、一橋大、東工大、茨城大、埼玉大)
公立大=1校(高崎経大)
省庁大学校=1校(防衛大)
国立大学院=2校(東工大大学院、東大大学院)
私立大=36校(中央学院大、中大、拓大、順大、法大、神奈川大、日体大、日大、国士舘大、麗沢大、駿河台大、上武大、専大、城西大、東農大、山梨学院大、大東大、流通経大、東経大、武蔵野学院大、亜大、立大、明学大、日本薬科大、関東学院大、慶大、桜美林大、平成国際大、育英大、芝浦工大、東京理大、帝京平成大、学習院大、上智大、立正大、湘南工大)
第1回大会で優勝した東京高等師範学校は筑波大の前身です。前回大会で予選会を突破し26年ぶりに本戦出場(20位)を果たしました。
Q 本戦にはどうやったら出られますか?
A 各校上位10人の合計タイムで競い、上位10校が本戦出場権を獲得します。合計タイムが並んだ場合、各校上位10人の合計順位が少ない大学が上位となります。さらに並んだ場合は、各校最上位選手の順位が上位の大学が権利を得ます。
Q 今回も関東学生連合は結成されますか?
A 予選会を通過できなかった出場校の記録上位者を中心に選考します。1校から1人で留学生は除きます。
Q 新型コロナ対策は?
A スタートの並び順は十分な距離をとるために、ナンバーカード順に出場校を前後2列に分けて整列。内側からスタートラインに対して垂直に並び、続いて前列の後方に内側からスタートラインに対して垂直に並びます。また9月26日以降に部員、監督ら活動をともにする人がPCR検査、抗原検査で陽性反応を示した場合は当該者の出場および会場への立ち入りは認められません。駐屯地内に制限されることで、完全な無観客の選考会となります。
Q 予選会の有力選手は?
A 1万メートルの資格記録が27分台の選手は4人います。
昨年の予選会で個人2位の国士舘大のライモイ・ヴィンセント(3年=ケニア・モチョンゴイ、1万メートル27分39秒80)と同4位の日大のチャールズ・ドゥング(2年=札幌山の手、同27分57秒36)、同8位の駿河台大のジェームズ・ブヌカ(3年=ケニア・リルタセントラル、同27分45秒59)、拓大のラジニ・レメティキ(2年=ケニア・オファファジェリショ、同27分51秒91)です。これらの留学生中心に上位争いが展開されそうです。
日本人で最も持ちタイムが速いのは山梨学院大・森山真伍(4年=樹徳)の28分28秒30。昨年、チームは初出場以来続いていた連続出場が33年で途切れました。復活をかけた走りが見られるか?
ルーキーの中大・吉居大和(1年=仙台育英)にも注目です。1万メートルの資格記録は28分35秒65。昨年のインターハイで5000メートル日本人1位。高校駅伝では3区を走ってチームの優勝に貢献。今年9月に行われたインカレ5000メートルでは13分40秒04で1年生で優勝。上位を狙います。