3区(21・4キロ)は、首位の駒大と1分3秒差の2位でタスキを受けた青学大の1年生、太田蒼生(1年)が終盤の驚異的なスパートでトップに立った。

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4位から浮上した東京国際大の日本人エース丹所健(3年)に3・7キロすぎに抜かれて3番手に下がったが、その後、丹所の後方をピタリと追走した。

12・9キロ地点で駒大の安原太陽(2年)に追いつき、ここから丹所と太田、安原の3人の争いになったが、14キロすぎに安原がズルズルと遅れ、18・2キロすぎに太田がスパートして、東京国際大の丹所に12秒差をつけて単独トップでタスキを渡した。

5番手でタスキを受けた3区日本人最高記録保持者の帝京大の遠藤大地(4年)が序盤に国士舘大をかわし、18・5キロすぎには駒大も抜いて3位に浮上。1位青学大と1分7秒差でタスキを渡した。

さらに国学院大の山本歩夢(1年)が、10位から6人抜きで、トップと1分43秒差の4位に順位を上げた。

東京国際大の丹所が1時間0分55秒の3区日本人最高記録で区間賞を獲得。太田は5秒差の2番だった。

◆青学大と1年生 青学大は過去5回優勝しているが、その時に出場した1年生は3人しかいない。15年4区で、田村和希が区間新の快走で初優勝に貢献。16年の復路6区で、小野田勇次が区間2位の活躍で総合連覇に貢献。20年には岸本大紀が青学大史上初めて1年生で2区を任された。1時間7分3秒の好記録で6人抜きし、5時間21分16秒の新記録による往路優勝に勢いを与えた。ただ過去5回の全50区間で3人のみ。今回の往路5区間だけで2人の1年生の活躍。強豪校の激しい争いの中だけに、いかに偉業かが分かる。