新型コロナウイルス対策で2年連続の沿道観戦自粛が求められた第98回箱根駅伝が3日、閉幕した。

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新型コロナウイルス対策で2年連続の沿道観戦自粛が求められた第98回箱根駅伝が3日、閉幕した。主催する関東学生陸上競技連盟は例年120万人に上る沿道の観衆は今年は60万人だったと発表した。関東学連はホームページ上などで「応援したいから、応援にいかない。」のキャッチコピーを掲げ、21年に続き、沿道での応援、観戦の自粛を呼び掛けていた。観衆は例年からは半減したが、21年の18万人からは約3倍だった。

観戦をめぐっては、立憲民主党の蓮舫参院議員が母校青学大の選手が5区を走る写真を2日の往路でツイッターに投稿し、ネット上で賛否の声が上がっていた。蓮舫氏は3日、取材に応じ、2日の状況について「沿道の写真をSNSにあげましたが、宿の前でソーシャルディスタンスを保ちながら拍手での応援でした。以降は部屋のテレビでの観戦を行っています」とコメントした。3日は部屋のテレビで応援したという。

旅館は家族での思い出の宿で、箱根駅伝を楽しみにしている母と過ごしたという。蓮舫氏は青学大の総合優勝を「母校選手たちの真っすぐな姿勢、原監督の前向きな姿勢にただ元気をもらいました。パワフル大作戦の勝利に心からおめでとうございます」と祝福した。

沿道での応援自粛を呼びかけていた関東学連は例年から半減の人出に「皆様のご協力に深く感謝」とコメントした。ただ、今回の路上観戦の自粛要請にも賛否はあり、沿道で応援した男性は「他のスポーツは対策しながら有観客に移行している。選手ファーストは理解出来るが、マナーを守りながら日常も戻していかないと」と語った。

箱根湯本駅近くの元祖箱根温泉まんじゅう丸嶋本店の松浦昭さんは「いつもは店の前が二重三重になって選手の姿が見えない。今年は閑散としていた」と自粛要請の効果を実感。一方で「お客さんも戻ってほしいけれど、また新しいコロナ(変異種)が出てきたし、どうなるか…」と、不安を口にした。【鎌田直秀】

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