女子は札幌国際大が2時間15分8秒で6連覇を果たし、全日本大学女子駅伝(10月30日、仙台)出場を決めた。6人全員が区間賞の走りで2位北大に9分以上の差をつけ圧勝。6区アンカーの黒川葉月(3年)は「ゴールテープを切るのは初めてだったのでうれしい」と喜んだ。

1区錦寧(ねい、2年)が2キロ過ぎでトップに立ち、2位に1分以上の差をつけ流れをつくった。2区浜田李佳子(3年)、3区石川由乃(2年)と渡り、たすきは4区矢田目朱音(4年)主将へ。唯一の最上級生は「責任感を強く持って走りました。後輩たちも助けてくれた」とレース後ほっとした表情をのぞかせた。

6人全員でつないだ。3区石川は冬場に左腓骨(ひこつ)と右肋骨(ろっこつ)を疲労骨折。他の選手もそれぞれ故障をかかえていた時期があり、思い通りの調整ができず大会を迎えていた。工藤裕行監督(72)は「大変だったが、そういう中でよくここまで走ってくれた」と選手たちをたたえた。5区を走ったエース大西世那(3年)は「全国に向けてチームワークづくりも力を入れて、私が引っ張っていく気持ちでいきたい」と気合を入れた。【山崎純一】

○…男子は札幌学院大が5時間30分21秒で5連覇を飾った。1区大柳達哉(3年)が2位に40秒差をつけ区間賞。2区で星槎道都大のムチリに逆転されるなど、2度トップを譲る場面もあったが巻き返した。8区アンカーでゴールテープを切った木村一輝主将(4年)は「純粋にうれしい。4年間ずっと頑張ってきてよかった」。チームは11月6日に行われる全日本大学駅伝(愛知・名古屋~三重・伊勢)に出場する。

◆29分25秒で2区の区間新記録をマークした星槎道都大のムチリ・ディラング(1年) もうちょっと走れたと思うけど、頑張れました。次もまた頑張ります。