陸上界のニューヒロインとして注目されるドルーリー朱瑛里(しぇり、岡山・津山鶴山中3年)が区間新記録の快走を披露した。津山市チームを率いた河井凡(ただす、69)監督は「いい仕事をしてくれた。よく走ってくれた」と喜んだ。

17人のごぼう抜きで衝撃の全国駅伝デビューを果たした1月15日の全国都道府県対抗女子駅伝以降、津山市内の選手は、雪の影響でほとんど練習できていなかった。

万全な状態ではない。河井監督は不安視していたが、3区(3キロ)区間記録を10秒縮める9分40秒をマーク。3人抜きの2位でタスキをつなぎ、凱旋(がいせん)レースで力を見せつけた。

この日のレースを、本人は「中間からペースが落ちて、後半上げきれずに終わってしまった」と悔しさをにじませるが、河井監督は「(風や気温など)気象(の影響)で後半伸びなかったんだと思う。それ以外考えられないですね」と分析する。

加えて、練習が不十分な中でレースをやりきったことについて「これだけ合わせられたことに、変な言い方ですが、敬服しました」と、中学3年生らしからぬポテンシャルを持つドルーリーをたたえた。