<陸上:第42回全国都道府県対抗女子駅伝(皇后杯)>◇14日◇たけびしスタジアム京都発着(9区間42・195キロ)◇47チーム

昨夏の世界選手権5000メートル8位入賞の兵庫田中希実(24)が、2区(4・0キロ)で驚異の19人抜きの激走を見せた。

20位でタスキを受けると、3キロ手前で首位へ。従来の区間記録にあと4秒に迫る12分11秒で区間賞を獲得し、兵庫の7位入賞に貢献した。全国都道府県対抗駅伝では、小野南中3年時だった15年大会以来の区間賞となった。

主な一問一答は以下の通り。

 ◇   ◇   ◇

-レースを振り返って

「区間賞を意識はしていたが、都道府県駅伝は空回ってしまうことが多い。あまりタイムや順位を気にしすぎず、もらったところでどういう走りができるかを意識していました」

-どのような走りを意識しましたか

「あの位置だったら先頭を狙えない位置ではないと思ったので。順位は後ろのほうではあったんですけど、(1区の永長が)集団の中で粘ってくれたので、抜いていきやすかったです。そのおかげで私もタイムが出たと思います」

-19人抜きとなりました

「駅伝のごぼう抜きが好きじゃないというか、もらった位置によって変わることなのでこだわりはなかったんですけど。でも初めて、いっぱい抜くという経験ができて楽しかったです」

-中学生以来の区間賞となりました

「それがすごく感慨深い感じです。自分は都道府県は向いてないと思っていたので、今回もダメだったら本当にダメと思っていました(笑い)。今回でちゃんと区間賞を取ることができたのは、来年以降に吹っ切れるきっかけになりました」

-同じ2区を走ったドルーリー朱瑛里選手(岡山)とは話をしましたか

「レース前は話せなかったんですけど、サブトラックでダウン中に会って、そこでゆっくり話すことはできました。何度か兵庫県までレースに応援に来てくれていたこともあって、そのお礼を。私と一緒に山本有真選手とか、牛(佳慧)選手もいたんですけど、3人ともに憧れていて、『私も追いかけたいです』という言葉ももらって、逆にシニア3人とも元気をもらいました」

-ドルーリー選手は注目が集まりますが、先輩としてメッセージはありますか

「私が中学生の時に区間賞を取った時はドルーリーさんほど注目されなかったので。すごくメディアの取り上げ方でしんどい気持ちがあると思います。ただ、だからこそ、伸び伸びと陸上を楽しいと思いながら、長く続けてほしいです」

【都道府県対抗女子駅伝】個人成績一覧