男子は東京オリンピック(五輪)銀メダルの池田向希(こうき、25=旭化成)が、世界歴代3位の1時間16分51秒の好タイムで大会連覇を飾り、今夏のパリ・オリンピック(五輪)代表が内定した。

モデルでタレントのみちょぱこと池田美優(25)がはとこにあたる池田は、序盤からハイペースを保ち、10キロを38秒16秒で折り返し、その後は2位に大差をつけた。約7キロ地点から1人で歩ききっての好記録に「正直ここまでの記録が出るとは思ってなかった。自信になる」と喜んだ。

15年に鈴木雄介(富士通)が樹立した1時間16分36秒の世界記録には15秒ほど及ばなかったが、大会記録は更新した。今大会は五輪代表選考を兼ねており、日本陸連が定める派遣設定記録(1時間19分30秒)を突破して優勝すれば代表に内定する。

昨年の大会覇者だった池田は、前日の会見で「今回は通過点。絶対にパリの切符を勝ち取らないといけない」と意気込んでいた。

世界選手権では22年オレゴン大会で銀メダルを獲得したものの、23年ブダペスト大会は15位に終わっていた。

競歩の日本男子は競技レベルが高く、代表を争うレースは「世界で最もし烈」と呼ばれている。