パリオリンピック(五輪)代表選考会を兼ねた日本選手権20キロ競歩で、女子は21年東京五輪代表の藤井菜々子(24=エディオン)が、派遣設定記録(1時間28分30秒)を上回る1時間27分59秒で優勝し、五輪代表に内定した。貴重な1枠をつかみ取った藤井は「ホッとしました」と笑顔を浮かべた。

5キロすぎから先頭に立ち、以降は日本記録(1時間27分41秒)に迫るペースで歩いた。

日本記録には届かなかったが、大会記録(1時間28分3秒)を09年以来15年ぶりに更新。「10キロくらいまでは4分25秒前後で押して、少しずつ上げてあわよくば27分台が出ればと思っていたので、その通りのレースができた」とうなずいた。

2大会連続の五輪出場となる。

「狙う場所はメダルと言いたいところですけど、入賞してないので。前回とにかく先頭集団で戦いたいっていうのがあったので、ああいうすごい選手たちと競い合えたら」と大舞台での躍動を誓った。