今年1月の箱根駅伝で2年ぶり7度目の総合優勝を飾った青山学院大(青学大)の原晋監督(56)が23日、都内で開催された「ADIDAS TOKYO CITY RUN 2024」にゲスト登場した。

青学勢は招待選手男子5キロ(ロード)に出場。「春のトラックレースに向けたタイムトライアル」との位置づけで臨み、塩出翔太(2年)が14分01秒で日本勢トップの3位となった。青学大は12日から約1週間の高知合宿を敢行。同期間に30キロ、21キロ、フルマラソンと距離走を積んできた上でのタイムに「14分00秒くらいであれば、春先から13分30秒前後で走る力がある」と評価した。

指揮官はさらなるチーム強化へ向け、4月下旬にアディダス社の本社があるドイツで5キロや10キロのロードレースに遠征予定と明かした。塩出をはじめ、5人ほどが参加するという。原監督は「日本の箱根駅伝は大切なコンテンツ」としつつ、「この大会にはアディダスのパートナー選手が世界から出場する。(選手たちが)井の中の蛙(かわず)にならないように、競技のレベルを上げていきたい。箱根駅伝だけでなく、世界にはこういう選手たちがいるんだと目の当たりにすることが、さらなる競技レベルのアップにつながる」と力説。世界レベルを経験させ、地力アップを目指す。

男子の優勝は、東京国際大アモス・ベット(1年)で13分53秒。女子では社会人や大学生の選手が出場する中、東大阪大敬愛高・久保凛(1年)が16分22秒で優勝した。