青山学院大・塩出翔太(2年)が14分01秒をマークし、日本人トップとなる3位に入った。優勝した東京国際大のアモス・ベット(1年)とは8秒差がついたが、雨中のレースで地力の強さを発揮。

「外国人選手には負けてしまいましたが、レース前の目標だった日本人トップは取ることができました」と充実感を漂わせた。

1月の箱根駅伝では初出走ながら8区区間賞を獲得。2年ぶり7度目の総合優勝に貢献した。今月18日には調整の一環で高知龍馬マラソン2024に出場し、2時間19分20秒で優勝した。「タイムは気にしていないですが、優勝できたことは良い経験になりました」と好感触を得た。

4月下旬にはドイツのロードレースにも出場予定。5キロに出走となれば13分30秒を1つの目標に据えるとし「自分がどれだけ海外選手と戦えるのかに挑戦したい」と意欲を燃やした。

4月に入学する新1年生には、5000メートル高校歴代2位(13分28秒78)の折田壮太(兵庫・須磨学園)ら、強力な新戦力が加わる。塩出は「先輩も負けられないという感じで、結構メラメラしています」とチームの雰囲気を表現。「箱根に今年出たからといって、もう1回走れるということはない。自分も挑戦者として、来年は往路のメンバーで走れるようになりたい」と引き締まった表情を浮かべた。【藤塚大輔】