昨年8月の世界選手権代表の其田健也(30=JR東日本)が“三度目の正直”でパリオリンピック(五輪)の切符をつかみとる。

1日、都内で東京マラソンの招待選手会見に出席。今大会はパリ五輪男子代表の最終選考会を兼ねており、設定記録(2時間5分50秒)突破&日本人最上位で内定する。

前回大会では日本歴代4位となる2時間5分59秒をマークも、22年大会に続いて日本勢2番手となった。「今回は1番をとらないと(パリ五輪へ)行くことができないので、着順にもこだわっていきたい」と決意を込めた。

5月に31歳を迎えるとあり、会見では男子マラソン五輪2連覇中で39歳のエリウド・キプチョゲ(ケニア)へ「年齢を重ねても進化する秘訣(ひけつ)は?」と質問。「長く競技人生を過ごすには目標を設定すること」との金言を授かり、「その通りだなと思いました。頑張ります!」と気合が入った。

日本記録保持者の鈴木健吾、前回日本人トップの山下一貴らとの最終決戦。しれつな戦いへ「最後の1枠を勝ち取る。それだけを考えて走りたい」と誓った。

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。男子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の小山直城、同2位の赤崎暁が決定。残り1枠は、東京マラソンで設定記録(2時間5分50秒)を突破した最上位選手が内定する。突破者不在の場合は、MGC3位の大迫傑が代表に決定する。女子はMGC1位の鈴木優花、同2位の一山が内定済み。10日の名古屋ウィメンズマラソンが最終選考会となっている。