大迫傑(32=ナイキ)が今夏のパリオリンピック(五輪)男子マラソン代表に内定した。

同種目の代表枠は「3」で、すでに昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)男子1位の小山直城(ホンダ)、同2位の赤崎暁(九電工)が内定済み。残り1枠を懸けた最終選考会となる今大会で、設定記録(2時間5分50秒)を突破する選手が不在だったため、日本陸連が定めた選考方針に基づき、MGC3位だった大迫が3大会連続の五輪代表入りを決めた。

21年東京五輪6位入賞の大迫は、4月15日のボストンマラソン(米国)への出場を予定している。昨年12月には五輪へのモチベーションについて、「世間の熱量と差がある。走り始めたらモチベーションはあるが、そこ(五輪)じゃなくていい。あらゆるところでベストを尽くして、世界と近づくだけ。よりニュートラル、よりフラットに」と、パリ五輪には強くこだわらない姿勢を示していた。