日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッション・リーダーは第一声で「残念ながら2時間5分50秒を切る選手は現れなかった」と振り返った。

今大会はパリ五輪男子マラソン代表の3枠目を懸けた最終決戦。代表入りには設定記録(2時間5分50秒)突破が必須だったが、条件を満たす選手はいなかった。これにより、すでに内定済みの小山直城(ホンダ)、赤崎暁(九電工)に加え、昨年10月のMGC3位大迫傑が内定した。

瀬古リーダーは「3人目の彼(大迫)はまだ返事をするか分かりませんが、決まったら全力で応援したい。彼には出てほしい」と期待を込めた。その上で「五輪経験者は大迫しかいない。2人にアドバイスができるのは大迫しかいない。彼には3人目に入っていただいて、マラソンのメンバーを引っ張ってもらいたい」とリーダーとしての役割も望んだ。

今大会を総括し「想像するような記録は出なかった。もうすぐ芽が出るところにいる。来年は東京で世界選手権もある。五輪に出られなかった選手は、そこを目指して頑張ってほしい」。22年オレゴン世界陸上日本代表の西山雄介(トヨタ自動車)の名前も挙げて、さらなる成長を期待した。

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。男子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の小山直城、同2位の赤崎暁が決定。残り1枠は、同3位の大迫傑に決まった。女子は10日の名古屋ウィメンズマラソンが最終選考会となっており、東京マラソンは対象大会ではない。

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