23年世界選手権代表の加世田梨花(25=ダイハツ)の優しさあふれる行動に、称賛の声があがっている。

10キロ過ぎの給水地点で、鈴木亜由子(32=JP日本郵政グループ)が何度もドリンクを受け取れないまま通過。手袋を着用していたため、滑ったとみられる。それを見た加世田は、自分のドリンクを手渡した。

フジテレビ系で解説を務めた高橋尚子氏は「鈴木さんが取れていないことをしっかりと見ている視界の広さと落ち着きがいい」と評価した。

これにはX(旧ツイッター)でも称賛の声が続出。「あの場面でお水渡せるの選手として本当に強い人なんだなぁすごい」「加世田選手が水渡してて、私も思わず泣いちゃった」「めちゃめちゃ感動した」「加世田さん応援したくなっちゃう」などのコメントが続いた。

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。女子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の鈴木優花、同2位の一山麻緒が決定。残り1枠は、1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南が樹立した日本記録(2時間18分59秒)を突破した上で日本人最上位となった選手が内定する。該当者不在の場合は、前田の2大会連続代表入りが決まる。男子は選考を終了しており、MGC1位の小山直城、同2位の赤崎暁、同3位の大迫傑が内定している。