石川・星稜高2年で16歳の清水空跳(そらと)が、衝撃の10秒00(追い風1・7メートル)をたたき出した。

13年に京都・洛南高3年の桐生祥秀が樹立した高校記録を0秒01更新。12年前と同じ会場で再び快記録が生まれた。U18(18歳未満)世界記録も0秒06更新し、日本歴代5位の好タイムで初優勝。9月の世界選手権東京大会の参加標準記録にもピタリ到達した。「高校記録が出てうれしい。10秒0台の景色を味わえて本当に良かった」とかみしめた。

号砲から、鋭く飛び出した。「決勝前は9秒台を出すという気持ちだった」。身長164センチと小柄ながら力感のない走りで差を広げた。電光掲示板にタイムが表示されると、どよめきと拍手の中、両手を挙げ喜びを爆発させた。「40メートルまでは今までで一番完璧。いい収穫」と晴れやかだった。

23年全国中学校体育大会200メートルを制し、昨年の全国高校総体100メートルでは1年ながら2位となったホープ。今月上旬の日本選手権予選で自己ベストとなる10秒19をマークし、一気に9秒台の領域に最接近した。桐生からもSNSで「清水くんおめでとう!高校記録が破られました」と祝福。1000分の1単位の記録では9秒995を計測して「高校での目標は9秒台を出すこと」と言い切った。

10秒00は今季日本人最速タイム。今秋の世界選手権出場の可能性も浮上した。女子800メートルでは、高校3年の久保凛の代表入りが濃厚。約1カ月半後の自国舞台では、高校生たちの躍動が見られるかもしれない。

◆清水空跳(しみず・そらと)2009年(平21)2月8日、石川県出身。星稜のホームページのインタビューによると10歳から陸上を始め、家族全員が陸上経験者。4月のU18アジア選手権では100メートルで日本人初優勝。7月の日本選手権の100メートル予選で10秒19をマークし、桐生祥秀と並ぶ高校2年歴代最高をたたき出していた。164センチ。