【パリ=吉松忠弘】世界9位の錦織圭(27=日清食品)は今日3日予定の3回戦で、同67位の鄭現(チョン・ヒョン、21=韓国)と初対戦する。男子の4大大会本戦では、史上初となる日本人と韓国人の対決となる。過去のツアーとツアー下部大会で韓国勢に3戦全勝の錦織は、4大大会では初の“日韓対決”で、初めて4大大会の3回戦に進出した韓国の新星に、アジアの歴代最高選手として力の差を見せつける。

 錦織にとってはもちろん、日本男子にとって4大大会初の“日韓戦”が、赤土最高峰の舞台で実現する。「韓国の希望」と呼ばれる鄭現との初対戦に、錦織は「彼の活躍はこの数年、見ている。ストロークがすごくしっかりしている」と警戒し、「長くラリーが続く展開になる」と、得意の試合展開を思い描いた。

 錦織はこれまでツアー及びツアー下部大会の本戦と予選で計58カ国の選手と対戦してきた。そのうち、韓国勢には3戦全勝だ。初対戦は07年10月に韓国・ソウルで行われたツアー下部大会予選2回戦。当時世界258位の錦織は、日本の近大で学び、04年の全日本選手権で準優勝した権亨胎に1ゲームしか与えない完勝を収めた。ジュニアの国際公式戦では韓国勢と1勝1敗。03年10月に米国の18歳以下の大会の3回戦で敗れて以来、韓国勢には負けていない。