柔道の世界選手権(8~9月、ブダペスト)女子52キロ級代表の角田夏実(24=了徳寺学園職)が6日、「生魚恐怖症」になったことを明かした。

 カステルデフェルス(スペイン)合宿を終えて、成田空港に帰国。先月14日の国際合宿(東京・講道館)は魚介類などにいる寄生虫「アニサキス」による食中毒が原因で欠席した。「あんなにおなかが痛くなるのは初めてで、死ぬかと思いました。1週間もしないうちに回復したけど、今では生魚が怖くて食べられません」と苦笑いした。後輩3人との食事で、イカとオクラのあえ物を食べた後に発症。他3人は発症しなかったという。

 4月下旬には左膝の靱帯(じんたい)を損傷し、グランプリ・フフホト大会(中国)は欠場した。左膝は完治していないが、世界選手権に向けてカステルデフェルス合宿には参加した。「様子を見ながら稽古していました。国際経験が少ないので、海外での生活や外国人選手に慣れないといけない。間合いの詰め方や、手の長さの違いなどを意識していろいろ試せる部分もありました」。

 名前の由来は8月6日の夏に生まれたから。「暑いのは大好きで、暑さに強いです。2カ月後の本番に向けて、徐々に調子を上げていきます」。“夏女”がおなかと膝の痛みに耐えて、戦闘態勢に入った。