男子66キロ級で注目の20歳、阿部一二三(日体大)が初出場で優勝した。女子52キロ級決勝は日本勢対決となり、志々目愛が角田夏実(ともに了徳寺学園職)に内股で一本勝ちし、初出場優勝。

 日本は第1日の28日に男子60キロ級の高藤直寿(パーク24)、女子48キロ級の渡名喜風南(帝京大)も優勝しており、最高のスタートを切った。男女軽量級の全4階級を制するのは初めて。

 阿部は6試合中5試合で一本勝ち。準決勝はバシャ・マルグベラシビリ(ジョージア)を抑え込みで破り、決勝でもミハイル・プリャエフ(ロシア)から袖釣り込み腰で一本を奪った。

 女子の準決勝で志々目はリオデジャネイロ五輪女王で世界ランキング1位のマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)に延長の末、角田は世界ランキング3位のギリ・コーヘン(イスラエル)に優勢勝ちした。

 ◆志々目愛の話 決勝は日本人対決となったが、ここまできたら優勝しようと思っていた。指導を2つもらって、焦った部分はあったが、自分の柔道をしようと思った。厳しい試合が続いたが、気持ちで負けなかった。

 ◆角田夏実の話 本当に悔しい。けがもいろいろしていて練習不足かなと思う。けがをしても、得意な部分ではどうにかしようと思った。それは通用してよかった。