冬季競技のスケルトンの元トップ選手で、傷害容疑で長野県警に書類送検された越和宏氏(52)が、日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟のスケルトン強化部長を辞任したことが6日、分かった。9月の連盟理事会で承認された。越氏は「強化に支障が出ている。これがベストだと考えた」と話した。

 捜査関係者などによると、越氏は2013年7月、長野市内で競技関係者とバーベキューをしていて口論になり、止めに入った男性に説教した後、押し倒すなどして肩や腰などにけがを負わせた疑いがもたれている。越氏は飲酒していたという。

 スケルトンはそりの上に腹ばいとなり、頭を前にした姿勢で氷のコースを滑る競技。越氏は五輪に3大会連続で出場し、02年ソルトレークシティー五輪では8位入賞した。