初の五輪出場を狙う14年NHK杯覇者の村上大介(26=陽進堂)が4回転サルコーを含むジャンプをすべて決め、82・17点で首位につけた。29日のフリーとの合計で上位9人に入れば、五輪出場がかかる12月の全日本選手権への出場が決まる。

 ちょうど1年前、前回大会のSPで4回転サルコーを跳んだ際に左足甲を痛め、その後のシーズンを棒にふった。「かなり意識しました。ジャンプさえ決まれば点数は取れると思っていました」とほっとした表情で振り返った。

 この1年の間に、新たに4回転ルッツと同フリップを練習し始めた。「羽生選手や、宇野選手がすごく頑張っているので、僕も跳びたいなぁと。練習で跳べているからやってみたいなという気持ちです」。特に4回転フリップの練習での成功率は「70%」。今大会で挑む予定だったが、直前の練習で十分に調整できなかったため回避した。次戦、グランプリ(GP)シリーズNHK杯(11月10日開幕、大阪)のSPのみで挑む予定だ。