大会初出場でSP15位の本田望結(13=大阪・関大中)は、フリーは87・82点で21位、合計140・39点で20位だった。

 冒頭の3回転ルッツで転倒も、2回転半からの連続ジャンプを決めるなどうまく立て直し、最後まで笑顔で滑りきった。本田は「ここまで不安や苦しいこともありましたが、全日本に来られて良かった。来年もこの舞台に立ちたい」と充実の表情で振り返った。

 芝居と、フィギュアスケート。「自分は好きなことしかやっていないので欲張りだなとは思う。やりたいことを2つ、見つけられたことに感謝」と本田は言う。今季から「ノービス」から1つ上のクラス「ジュニア」に上がると、試合で思うような滑りが出来なくなった。1度は「2つ、やっていいのか」と悩んだが、その迷いをふりきって練習を積み、初の全日本ジュニア出場につなげた。

 兄太一は全日本選手権に進出。姉真凜は平昌五輪を目指し、妹紗来は全日本ノービスBで優勝。スケート兄弟の他3人に比べ「レベルは下がる。中途半端なことは分かっている」。それでも、女優業とフィギュアスケート、どちらもあきらめない。「それを頑張るのが夢。いつか『二刀流』と言われるように頑張りたい」と話した。