スピードスケートのワールドカップ(W杯)第3戦は1日(日本時間2日未明)にカルガリーで開幕する。標高が高く記録の出やすい高速リンクで好記録の期待が高まる中、29日は女子の小平奈緒(相沢病院)や高木美帆(日体大助手)らが滑りの感覚を確かめた。

 500メートルと1000メートルに出場する小平は世界記録更新も視界に入る。スタートダッシュの練習で切れのある動きを見せた日本のエースは「滑りに集中して、とにかく速く滑れるように」と集中力を高めた。

 今季のW杯はここまで、小平が500メートルと1000メートルの計6レースを全勝し、高木美も1500メートルの2レースを連勝。平昌冬季五輪へ上々の滑り出しを見せている。かつてない活況にも、高木美は「気持ちは落ち着いている。五輪に向けて試す部分も考えながらやっていきたい」と冷静に抱負を語った。