女子500メートルは小平奈緒(31=相沢病院)が36秒50の日本新で優勝し、同種目では昨季から国内外の出場レースで22連勝とした。

 小平がまた1歩、世界記録に近づいた。「フライングかなと思った」とスタートで迷いが生じ、100メートルの通過は自己最速だった第3戦から0秒08遅れる、10秒27。そこからの1周を自己ベストの26秒23で滑ったが、李相花が13年にマークした36秒36超えはならなかった。それでも、自らの日本記録を2戦連続で更新し、W杯14連勝。「与えられた環境の中でベストは尽くせた。明日もう1回チャレンジしたい」と手応えを得た。今季、記録が出やすい高地での500メートルは9日が最後となる。大記録まで0秒14に迫り、「自分の中でも見たい数字がある。当たり前のように世界記録を期待してもらえることはなかなかないし、それを楽しみながら滑りたい」と静かに闘志を燃やした。