平昌(ピョンチャン)冬季五輪で史上最多13個のメダルを獲得した日本選手団が27日、東京都内で解団式を行った。選手団旗手で、ノルディックスキー・ジャンプ男子の葛西紀明(土屋ホーム)が斎藤泰雄団長を介して日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長に団旗を返還し、斎藤団長が解団を宣言した。

 斎藤団長は「(メダル数の)記録更新は夏冬一体となって競技力向上に努めてきた結果」と話し、竹田会長は「1998年長野五輪を観戦し、出場を夢見た子どもたちが夢を実現させ、新たな記録を打ち立ててくれた。2020年東京五輪の代表選手の活躍につながると確信した」と述べた。

 解団式後の屋外イベントでは、集まった約5000人のファンの前に選手たちが登場。選手団主将でスピードスケート女子500メートル金メダルの小平奈緒(相沢病院)は「私が主将だけど、選手一人一人が主役と思って臨んだのが良かった」と笑顔で話した。

 ひときわ大きな歓声を浴びたフィギュアスケート男子2連覇の羽生結弦(ANA)は「今までの人生、これからの人生も全て懸けた結果がこの金メダル。皆さんの喜びにもなってうれしい」と語った。

 メダリストは文部科学相も訪問し、帰国の報告を行う。

 日本勢は金4、銀5、銅4のメダルを獲得し、長野五輪の10個を上回った。