アルバルク東京が、サンロッカーズ渋谷に勝利し、連敗を3で止めて東地区首位をキープした。第1クオーター(Q)からSG菊地祥平(33)が8得点を決めるなど躍動。第2Qも3点シュート1本を含む7得点を獲得。第4Q残り20秒で1点差まで追い詰められるも、相手のファウルが重なるなどして逃げ切った。菊地はチーム、自己とも最多の19得点を挙げた。

 菊地は「得点にはこだわってない。相手の得点源の選手を守備でいかに苦しめられるかを考えている。今日は攻撃でも貢献できたのでうれしい」と笑顔を見せた。ルカ・パビチェビッチ監督(49)も「チームで1番にタフなディフェンスをする祥平が、勝利に貢献するベストパフォーマンスだった」と称賛した。

 2月18日の千葉ジェッツ戦、3、4日に行われた新潟アルビレックスBBと3連敗して迎えたSR渋谷戦。「僕の持論なんですけど、今までバスケをやっていた経験から『優勝するチームは連敗をしない』という風に思っている。切り替えないといけないと思ってこの試合に向けて準備してきた」と冷静だった。

 東地区は現在A東京と千葉が30勝11敗で並び、直接対決で上回るA東京が首位となっている。3位の川崎ブレイブサンダースも西宮ストークスに2連勝を飾るなど6連勝中で29勝13敗と迫る。5月まで行われるリーグ戦の3地区各2位までと、それ以外の勝率上位2チームがチャンピオンシップ(CS)進出するが、CSのホームアドバンテージを得るためにも、より上位での勝ち抜けは大きな意味をもつ。

 A東京は11日にもSR渋谷と対戦する。アリーナ立川立飛で午後3時5分試合開始。