日本の司令塔が、節目の試合でチームを連勝に導く。ラグビー日本代表は14日、イタリアとのテストマッチ第2戦(16日、ノエビアスタジアム神戸)に向け、都内で調整。現在の代表メンバーでは、堀江、田中、立川、リーチに続く50キャップがかかるSO田村優(29=キヤノン)は「良いプレーをして、周りをリードしたい」と静かに闘志を燃やした。

 完勝した第1戦では、巧みなキックとボールさばきでチームをけん引。ジョセフ・ヘッドコーチが「あまりにも良いパフォーマンスで交代させられなかった」と舌を巻く活躍で、世界トップ10に位置づけられる「ティア1」の強豪撃破に貢献した。前日には右足の付け根を気にするそぶりも見せたが、「大丈夫」と仕上がりの良さをアピール。史上初のティア1からの連勝がかかる一戦に、「チームに浮かれている感じはないし、先週より良い準備ができた。とにかく勝ちたい」と力を込めた。