第11シードのアンゲリク・ケルバー(ドイツ)が、第25シードのセリーナ・ウィリアムズ(米国)を6-3、6-3のストレートで下し、初制覇を果たした。ケルバーの4大大会優勝は3度目。ドイツ勢の同大会優勝は96年のシュテフィ・グラフ以来22年ぶりとなった。

 セリーナのリターンは返ってこなかった。勝利が決まると、ケルバーは芝生の上に寝転がり、あふれる涙を手で覆い隠した。“テニスの聖地”と呼ばれるウィンブルドンで念願の初女王の座についた。

 「(セリーナ相手に)ベストテニスをしないと勝てないとわかっていた。セリーナと試合できることは光栄だった。ここで2度目の優勝のチャンスだったので、つかみたかった。シュテフィ(グラフ)の後は私…。ドイツの皆さんも喜んでくれているでしょう」。大観衆の拍手と声援を浴びながら、念願の優勝トロフィーを高々と持ち上げたケルバーは、感無量の様子だった。