土地勘のない南京での生活を不安に思い、宿泊は国際連盟が用意するメディア用のホテルにした。

 待っていたのは、高さ310メートルの2つのタワーを持つ「南京国際ユース文化センター」。新国立競技場の旧設計を手がけ日本でも有名になった故ザハ・ハディド氏による建築だった。氏の特徴である曲線でできた白い形から塔の上部に向けて糸のような線がつながる美しい造形。夜になれば塔の側面が電光で彩られ、見ていて飽きない。取材帰りに遠くから眺めながら、東京にあの競技場ができていたらどんなに美しかっただろう、と想像した。【高場泉穂】