ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(19=シスメックス)がフリー2位の120・61点を記録し、合計181・42点で2位に入った。今季のグランプリ(GP)シリーズ初戦となる第4戦NHK杯(11月9~11日、広島)に向け「これが今の実力。GPも2戦が終わったけれど、出てる人に比べたらまだまだ」と現在地を確認した。

フリーは2シーズン目となった「ガブリエルのオーボエ」。ルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを皮切りに、時折笑顔を見せながら、快調に滑り出した。演技後半にダブルアクセル(2回転半)がシングルになるミスがあったが、最後の2回転サルコー(3回転を予定)に2回転トーループを付けてリカバリー。スピンを組み込む位置を変えた構成で初めて滑り、感覚をつかめたことも収穫だった。

今季国際大会初戦で2位となったネーベルホルン杯(9月)から10月1日に帰国後は、風邪で5日間練習を休むなど、まだ仕上がっている状態ではない。それでも実戦ならでは空気感から、課題を再確認。シーズンの本格化に向け「ネーベルホルンの自分に戻すのはマストで、世界のトップと戦えるところまで持っていきたい」と意気込んだ。