男子は、静清が3-0で清水桜が丘を破り、3年連続3度目の頂点に輝いた。優勝校は、来年1月5日から東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される全国大会(春高バレー)に出場する。

静清の3連覇は、エース水野愛斗(3年)による15本目のアタックポイントで決まった。サーブ、ブロックを入れるとチーム最多の18得点。水野は「今日は珍しく緊張しましたが、勝てて良かったです」と目を細めた。序盤は相手ブロックにつかまって苦しんだが、3セット目にバックアタックを決め、本来の調子を取り戻した。

5月の県総体では準々決勝敗退。大会後、水野は「私生活から気持ちをただす」をテーマに、練習前の体育館清掃を日課にした。その上で、サーブレシーブの練習を徹底した。成果はあり、この日の同成功率は95・8%。心を整え、守備でも優勝に貢献した。

3年連続3度目の春高バレー出場。水野は「相手のレベルも上がり、県で通用するものも全国では厳しくなる。自分は点を取ることが仕事なので、スパイクの精度を上げていきたいです」と言った。狙うは8強。仲間たちと妥協のない練習を重ね、目標を達成する決意だ。【河合萌彦】