日本バスケットボール協会は25日、都内で会見し、Bリーグ、B・MARKETING株式会社、B3リーグの相互をつなぐハブ会社として、19年1月1日付でバスケットボール・コーポレーション株式会社(B・CORP)を新設することを発表した。

日本協会の三屋裕子会長(60)は「人に仕事が張り付いている現状がある。視野を広げて人材の流動化を行って人材育成をする。オールバスケの価値を作り、これからのバスケット界の土台を作る」と設立意義を説明した。

19年7月をめどに各団体に所属する約80人の職員は原則B・CORPに転籍し、日本協会やBリーグなどの各団体に出向して業務を行う形となる。各団体で行っている総務、人事、経理などの業務を切り離し、B・CORPがまとめて請け負う。「世界的に見ても例がない形と聞いている」と三屋会長。B・CORPの代表取締役社長には日本協会の田中道博事務総長が就任予定で、田中氏は「裏方で事務や共通業務を支える組織を新しく作ることで、各団体が公益的な仕事に専念できる」とした。

また、日本協会はこの日の理事会で、日本協会内にインテグリティー委員会を設置し、委員長は日本協会の審判委員長を務める宇田川貴生氏が務めることも決定した。

12年に桜宮高男子生徒が体罰によって自殺したことや、8月のジャカルタ・アジア大会での一連の買春問題などを受けてのもの。三屋会長は「日本スポーツ協会の相談窓口に届くもののなかで、バスケットボールが約20%と1番多い。特にミニバスで訴えられるものが多い」。

人間力、指導力、組織力を高める啓発活動を通して、バスケットボールに関わる人全体の暴力、暴言の撲滅をめざすという。