スポーツ庁の鈴木大地長官が22日、都内で会見し、高校野球の高知商野球部の部員が同校ダンス同好会の有料イベントに参加した件で、日本高野連が野球部長に処分を検討していることについて「個人的にはもう少し寛容になってもいいのかな」と述べた。

この問題は昨年12月、高知市内の施設であった入場料500円のダンス発表会に、引退した3年生部員が参加し、ユニホーム姿で踊るなどした。甲子園での応援に対する感謝として、参加したという。野球部長はダンス同好会の顧問を兼ねていた。部員は退部扱いになっていない。高知県高野連からの指摘を受け、同校は報告書を提出していた。日本高野連はイベント参加は問題ないとする一方で、有料だったことが「商業的利用に当たる」とし、問題視していた。

これに対し、鈴木長官は「部活動のガイドラインの中に、複数の部活動を実施しても良いのではないかと記載している。これからいろんなスポーツ部活動の活動のあり方があってもいいのかなと思う」と語った。