田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)は、日本男子の2番手として登場した。冒頭の4回転サルコーは着氷を乱れて、右手をついた。続くはルッツ-トーループの連続3回転。前半のルッツは空中で体の軸が左側に傾くもこらえて着氷し、そのまま連続ジャンプにつなげた。最後の3回転半ジャンプは高さを出してきれいに成功させた。右手をぐっと突き出すフィニッシュポーズを決めて、会場から歓声を浴びた。

「最初のサルコーはもうちょっと力を入れて締めてもよかったのかなという感覚だったんですけど。ぎり耐えたのかなと思いました」と振り返った。

得点は83・93点で7位。国際スケート連盟(ISU)公認で自己ベストを3点以上更新した。それでも「得点はまだまだ失敗している部分が出てるなと思いました。やっぱり失敗してる分、納得はできてないですね」と口にした。