卓球のTリーグは24日、発足初年度のレギュラーシーズン最終戦を行い、男子の首位東京が3位彩たまを4-0で下した。3月17日に東京・両国国技館で行われるプレーオフで2位岡山と対戦する。

2勝を挙げた水谷隼(29)はTリーグでは初めてサングラスを着用。スポンサー広告の表示や盛り上げ効果のため、コートサイドに設置されているLEDビジョンの影響でボールが見えなくなるのを防止した。昨今、ショーアップされる卓球競技。来年の東京オリンピック(五輪)でも課題となる。

水谷は「白いボールの後ろにLEDの白い字があると一瞬、ボールが消える」と問題視してきた。LEDの広告バナーがなかった五輪でも「ライトアップによる卓球台からの反射がすごい。選手にとって難しい試合環境」と懸念がある。

20年東京五輪組織委員会はスポーツプレゼンテーションと称し、素人でも楽しめる競技演出計画を検討中で、照明効果やLED設置はつきもの。水谷は日本協会に東京五輪での対策を要望したが、満足な回答は得られなかった。

「トップ選手から組織委へ直接声を上げることは」と問われ「僕が言ってもどうにもならないのでは」とお手上げ。この日は「サングラスで対応できた」と言うが、あらためて各競技、選手の生の声を聞く必要がありそうだ。【三須一紀】