モナコGP開催中のモンテカルロでF1直下のカテゴリーFIA F2のレース1が行われ、松下信治(Carln)が3位でフィニッシュ。その後2位の車両に規定違反が見つかり失格となったため、松下は2位表彰台を獲得した。

今季はアゼルバイジャンでポールポジションを獲得するなど速さを見せるもののトラブル続きで結果に恵まれていなかった松下だが、過去に優勝経験もある得意のモナコで結果を出した。フリー走行でも配線トラブルでエンジンが止まる不運に見舞われ、準備不足で臨んだ予選は9位。しかし決勝では力強い走りを見せて3位でフィニッシュしてみせた。7度のF1王者ミハエル・シューマッハーの息子ミックがクラッシュしてコースをふさぎレースが赤旗中断になる混乱もあったが、そこから猛烈なプッシュで後続車を引き離し、ピットストップ直後に前走車を抜いて3位に上がった。

「あのフリー走行が予選に影響して9位になってしまって『うわぁ……』と思ったんですけど、でもモナコのレースは何が起きるか分からないしチームと前向きにレースに向けて準備をして、出来るだけのことをやろうと。戦略も結構悩んだんですけど、結局オーソドックスなタイヤ戦略で行くことにして。要はギャンブルをするんじゃなくて、明日のためにレースをしたかったんです。だけどこういう展開になったので、赤旗後は明日のレースは捨てて(明日のレース2で使う予定の新品タイヤを使って)今日の表彰台を狙いに行きました。やっとポイントがとれたという気分ですね。ここからは問題が起きないように祈って、しっかりフリー走行、予選と上位にいて、こういうレースをしたいです」

(米家峰起通信員)