東京オリンピック(五輪)出場を目指す世界主要4団体ミニマム級覇者の元プロボクサー高山勝成(36=名古屋産大)が31日、岐阜工で全日本選手権東海地区予選にフライ級の愛知県代表として出場。1回戦で三重県代表の宇津輝(21=日大3年)に0-3判定で敗れた。

高山に勝った宇津は「後半に失速してしまって(判定は)微妙かなと思っていました。勝ててよかったです」と話した。9台のテレビカメラが回り、大勢の報道陣が見つめる試合。「そういうのは初めてなので。でも、いつも通りやろうと心掛けた」。サウスポーの利点を生かし、高山の入り際に左ストレートをカウンターで合わせる戦略を忠実に実行、着実にポイントを重ねた。

「高山選手は何というか“圧力”がすごかったです。すごくいい経験になりました」。1日の東海地区代表決定戦は静岡県代表の坪井智也(23=自衛隊体育学校)が相手。ライトフライ級で14年から全日本選手権4連覇した強豪で、東京五輪出場をにらみ、昨年からフライ級に転向した。日大の先輩でもある。「坪井さんはとても強いんですが、気持ちで負けないように頑張ります」と話した。