7月のウィンブルドン・ジュニアで、日本男子として4大大会ジュニア初の優勝を飾ったジュニア世界1位の望月慎太郎(16=Team YUKA)が8月30日に現地入りし、この日、全米の会場で初練習を行った。約1時間、ジュニア仲間と実戦形式の練習を行い、「調子はいい」と汗を流した。

7月のウィンブルドン以降は、いっさいジュニアの大会には出ず、メキシコ・カンクンで行われたプロのツアー下部大会2大会に出場した。望月が拠点とする米フロリダのIMGアカデミーで、望月を指導する山中夏雄コーチ(46)は「頭の切り替えとチャレンジのつもりで出場を決めた」と話す。

その1戦目で、プロ大会4大会目にしてシングルス本戦初勝利を挙げると、ダブルスでは何とプロ大会初優勝。2戦目はシングルスでベスト4に進むなど、「サプライズばかり」と山中コーチが驚く結果を残した。

もちろん今大会のジュニア部門には「またしっかり調整して挑みたい」(望月)。4大大会ジュニア2大会連続優勝となれば、00年以降、男子では4人しか達成していない。今年の全仏が4大大会ジュニア初挑戦だったため、この全米の会場に足を踏み入れたのも初めて。「僕、テニス以外で海外に行ったことがないんです」。その顔はまだ16歳の少年だった。

全米のジュニア部門は9月1日に幕を開ける。

 

◆全米オープンテニスは、WOWOWで8月26日~9月9日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。