ロシアから数々の名選手を送り出したエテリ・トゥトベリゼ・コーチ(46)が「最優秀コーチ賞」に輝いた。

最終候補にはブライアン・オーサー氏(カナダ)、ラファエル・アルトゥニアン氏(アルメニア)が名を連ねていた。

この日、最優秀新人賞に輝いたコストルナヤ(ロシア)らを指導してきたトゥトベリゼ・コーチは、受賞発表前にビデオでメッセージを送った。

「今回、このような形で最優秀コーチ賞にノミネートされてうれしいです。みんなに感謝したいです。私たちの生徒たちが高い得点が取った時、想像できる時もあるけれど、予想外の時もあります」

受賞決定後には教え子の「ロシア3人娘」の1人、コストルナヤが「多くの時間を私たちと過ごしてくれる。いつでも私たちと一緒にいてくれる」。さらにはシェルバコワが「時には厳しいけれど、結果を出すには必要なのです」。教え子によって、師の魅力を明かされた。

◆エテリ・トゥトベリゼ 1974年2月24日、ロシア(当時ソ連)・モスクワ生まれ。現役時代はシングル、アイスダンス選手として活躍し、米国への移住も経験。現在はロシアのトップアスリート養成学校「サンボ70」で、セルゲイ・デュダコフ・コーチらと英才教育を施している。14年ソチ五輪団体金メダルに貢献したリプニツカヤ、18年平昌五輪金メダルのザギトワ、同銀メダルのメドベージェワらを育成。昨季はシニア1年目だったコストルナヤ、シェルバコワ、トルソワの「3人娘」全員をGPファイナル、欧州選手権で表彰台に立たせた。厳しい指導で「鉄の女」とも呼ばれる。19年夏には宇野昌磨も夏季合宿へ参加した。