男子は全国制覇58回の伝統を背負う能代工が、現校名最後の全国出場を決めた。3年連続となった秋田西との決勝を75-50で制し、3年連続49度目の全国選手権に駒を進めた。

看板のオールコートディフェンスと、選手全員がトレードマークの丸刈り姿で走り回った。第1クオーター(Q)から上村大佐(3年)の3連続シュートなどでリード。第2Qも4本の3点シュートを決め、43-16のダブルスコアと前半だけで試合の大勢を決めた。上村は両チーム最多の20得点をマーク。第2Qに3点シュート3本を沈めた中山玄己主将(3年)は「最後まで続けられなくて課題が残る」と、シュート確率などが落ちた後半の反省点も忘れなかった。

来春から能代西と統合され、「能代科学技術」に変わる。「能代工」では最後の全国舞台。就任4年目のOB小野秀二ヘッドコーチ(62)は「常に日本一を目標にしている。ユニホームが変わっても『能代カラー』と思われるように、コートを縦横走り切りたい」と堅守速攻のスタイルを貫き、伝統を守る。【佐々木雄高】