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今日の1枚

日刊スポーツが蓄積してきた写真の中から厳選して紹介します。

2020年10月10日
2020年10月10日

20年10月10日、フィギュアスケート東京選手権・ジュニア女子3位の穂積乃愛のフリー演技。


今日の出来事

GPシリーズ第4戦フランス杯(パリ・ベルシー体育館)で、SP2位の小塚崇彦(19=トヨタ自動車)が、男子一番乗りで12月のGPファイナル(韓国・高陽)進出を決めた(2008年)

4回転ジャンプで転倒したが、他のジャンプはすべて成功。フリーも2位で合計230・78点とし、パトリック・チャン(カナダ)に次ぐ2位に入った。10月のスケートアメリカ優勝に続く好成績で、チャンとともにGPシリーズ上位6人によるファイナル進出となった。

冒頭の4回転トーループで見事に転んだ。それでも小塚は動じなかった。GP初優勝となったスケートアメリカと同じ出だしに「成功していた方が動揺していたかも」と笑って振り返るほど余裕があった。直後の2連続3回転、3回転フリップとジャンプを落ち着いて決め、勢いに乗った。この日は全12人中、最後から2人目に登場し、次々と華麗な演技を披露。小塚の結果次第で表彰台の可能性があった選手らがため息をつくシーンが、会場の大画面に映されるほどだった。

2位だったSPで転倒し、左臀部(でんぶ)を強打。「階段の3段目から落ちたみたい」という痛みだったが、影響を感じさせなかった。4回転ジャンプは練習でも5回に1回ぐらいしか成功していないが、勝負に出た小塚の勇気が好結果につながった。最終演技者でSP1位のチャンに抜かれて2位に終わったが、GPファイナル初進出を決めた。「今季開幕前はファイナルなんて考えていなかったのでうれしい」と声を弾ませた。

日本男子のエース高橋大輔が故障で戦線離脱。浅田や安藤、中野ら層の厚い女子とは対照的に、GPファイナルでの日本男子の期待感は薄れていた。そこに救世主のように現れた。「まだ練習がたりない。もっと点数を上げたい」と、フリーでの自己ベストにも貪欲(どんよく)だった。