年末年始にかけて、サッカーやラグビーなどの高校スポーツ全国大会が各地で開催される。日刊スポーツ東北版では、競技別に東北の代表校を全チーム紹介します。第1弾は「冬に輝く」バスケットボールです。全国高校バスケットボール選手権が12月23~29日、東京体育館などで開催される。

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3年連続4度目の全国選手権に挑む羽黒は、県予選4戦で1試合平均115得点の攻撃力が魅力。中でも2年生シューターの佐藤空は「バスケットが好きで、中でもシューティングが好き」と小中時代から自宅でシュート練習を欠かさず行い、同校入学後からは練習後の自主練習で約2時間、シュートを打ち続けてきた。決勝では8本の3点シュートを成功させて3連覇に貢献し、斎藤仁監督(47)は「早く帰れと言うまでシューティングをしている練習の虫。今日は褒めてあげたい」と、努力が結果に結びついたことに目を細めた。

インサイドは決勝で27得点を挙げたモンゴル人留学生、エンフタイワン・イデルジャフラン(2年)らがパワフルに戦い、リバウンドに競り合う。佐藤空も「リバウンドを取ってくれる人がいると安心してシュートを打てる」と信頼を寄せ、内外から得点を重ねられるところが長所だ。全国舞台に向けて佐藤空は「(今後も)誰よりも遅く体育館を出るくらい長く自主練習をして頑張りたい」。チームの目標は8強。3年連続の初戦突破を達成し、1つずつ白星を積み上げる。【相沢孔志】