年末年始にかけて、サッカーやラグビーなどの高校スポーツ全国大会が各地で開催される。日刊スポーツ東北版では、競技別に東北の代表校を全チーム紹介します。第1弾は「冬に輝く」バスケットボールです。全国高校バスケットボール選手権が12月23~29日、東京体育館などで開催される。

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湯沢翔北が「長距離砲」を携えて12年連続21度目の全国に乗り込む。大曲との県決勝は飛沢彩乃主将(2年)ら3点シューター6人で計15本をカップイン。計45得点と総得点95点の半分近くを3点弾で挙げた。1人で5本を沈め、チーム最多21得点をマークした斎藤花純(2年)は「リバウンドを取ってくれるので(外の)スペースを突いて積極的に打てました」とチーム連係を口にした。

先発平均身長168・2センチ。県決勝では、相手を5センチ以上も上回る高さを生かして攻守のリバウンドを支配。178センチの佐々木心晴(3年)と175センチの佐々木凜(1年)がゴール下を制圧し、2次攻撃や速攻につなげた。就任10年目の樋渡真コーチ(56)は「インサイドの存在感があった。シューターも安心して打てたと思う」とリバウンド獲得を勝因に挙げた。

昨年は東北新人と東北大会を連覇し、東北枠で出場。先発5人全員が入れ替わった現チームは、ベンチ入り18人中で3年生は4人だけの若いチームに変わった。同点に追いつかれた秋田令和との準決勝は、延長戦を1点差で制す勝負強さを発揮した。チームを引っ張る前主将の新林未悠(3年)は「切り返しの速い走るバスケットで、ベスト8以上を目指したい」とチーム過去最高成績を狙う。