八戸工大一が昨年優勝の八戸学院光星を破り、6年ぶり4度目の優勝。12月23~29日に東京体育館などで開催される全国高校選手権に出場する。

試合終了のブザーが響くと、八戸工大一の選手たちは「ヨッシャー!」と、タオルを真上に投げて優勝の喜びを爆発させた。八戸学院光星から念願の1勝をつかみ、菊池真史主将(3年)は「3年間1度も勝てなかった。プレーする中で勝つイメージをふくらませた結果、勝利につなげられた」と笑顔だった。

第2Q終了時で3点リードと競っていたが、第3Qだけで松本凱人(3年)が11得点。さらに菊池主将がダメ押しのフリースローを2本沈めて同Qを12点リードで終えた。同主将は「決めるべきショットを決められたのが大きい」と振り返り、第4Qは迫る宿敵を寄せ付けなかった。

青森県勢は11年の弘前実以降、初戦敗退が続き、同校の前回出場時(14年)は市船橋(千葉)に39-106の大敗を喫した。大久保康史コーチ(36)は「前回はこちらが攻められずに、速攻で点差を広げられた。今のチームは攻撃のバリエーションが多いので、精度を高めて攻め勝てるチームにしたい」。試行錯誤し、全国1勝をつかんでみせる。