元世界ジュニア女王のアレクサンドラ・トルソワ(16=ロシア)が、ミス連発で表彰台を逃した。128・12点の198・93点の4位に終わり、最低限と目された3位はアナスタシア・グリャコワ(18=ロシア)に譲った。

冒頭の4回転サルコーから4回転ルッツ、4回転トーループと3連続で転倒。ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループでようやく成功したものの、続く3連続ジャンプでは最初の4回転トーループでバランスを崩した。続く3回転フリップ-3回転トーループは意地で降りたが、最後の3回転ルッツも転んで険しい表情を見せた。

今月あった国内ロシア杯の第4戦では、フリーに4回転3種4本を組み込んで3本を成功させていた。この日はミスの連鎖を自ら止めることができず、厳しい結果となった。

前日のショートプログラム(SP)は70・81点を記録。昨季シニア1年目で躍進した「ロシア3人娘」の1人は、今季から指導を受ける06年トリノ五輪(オリンピック)金メダリストのエフゲニー・プルシェンコ・コーチの指導を受けている。得点を、ともに並んで待つ間も浮かない顔で、懸命に悔しさをかみ殺していた。