16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)競泳男子400メートル個人メドレー金メダル萩野公介(26=ブリヂストン)が16日「いきものがかり」のリーダーでシンガー・ソングライター水野良樹(37)とオンラインで対談した。「ドリームスタジオ by チームブリヂストン」と銘打たれたイベントで「音楽とスポーツと僕らのこれから」をテーマに語り合った。

コロナ禍において、スポーツも、ライブもあり方が変わった。萩野は「練習できることが当たり前じゃないんだと感じた。でも暗いニュースが多い中で『あ、頑張っているんだ』と思ってもらえる人もいるんじゃないか、そういうスポーツにしかできないことがあるんじゃないか、と信じています」と語った。水野は「音楽はかなわない思いを、ちょっとかなえる。隙間をうめる。それが音楽の役割かなと思う」と話した。

夢をテーマにした場面では、萩野が「どれだけ自分の泳ぎに自分の人生を表現できるか。(経験として)自分が『できた』と思ったら、周りの人も『良かったよ』といってくれることが多い。見ている人にエネルギーを伝えたい」とした。水野は「たくさんの曲を残したい。僕が死んでも曲が残ることはロマンがあるなと思って。もうすぐ40代で人生の残り時間を考えるようになって」と苦笑い。萩野に「(考えるのは)早いですよ」と突っ込まれた。

萩野はこの日から、日本のトップアスリートの言葉を届ける音声コンテンツの定額制配信サービス「Now Voice」(ナウボイス)にも参加した。