5年連続6度目出場となる女子の浜松開誠館(静岡)が、初戦を突破した。熊本国府(熊本)に86-62で快勝。前半こそ接戦が続いたが、後半戦で一気に突き放した。24日の2回戦は、前回大会4強の京都精華学園(京都)と対戦(午前10時40分、調布市武蔵野の森総合スポーツプラザ)する。

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浜松開誠館が好発進した。一時2点差に詰め寄られるなど第3クオーター(Q)序盤まで接戦が続いたが、そこから徐々に点差を広げた。終わってみれば、24点差の快勝。山本涼菜主将(3年)は「出だしは思ったより点差を離せなかったけど、3Qから走って自分たちのバスケができた」と、笑顔で振り返った。

言葉通り、後半戦で畳み掛けた。43-36で迎えた「転機」の第3Q。粘り強い守備で、相手のセンター沢田留衣(2年)へのパスを寸断する。得点源を同Qわずか2得点に抑え、完全に主導権を握った。この日、両チーム最多37得点を挙げた樋口沙彩(3年)を中心にリードを18点に広げ、熊本国府を振りきった。

2回戦は、京都精華学園と対戦。西アフリカ・マリ出身で身長190センチの留学生、トラオレ・セトゥ(3年)を擁し、1回戦を94-60で圧勝した強敵だ。樋口は「留学生のところは全員で守る。リングに向かって攻めていきたい」。山本主将も「絶対に勝ってベスト4を達成したい」と、短い言葉に力を込めた。目標は、浜松開誠館の最高成績となる4強進出。次は、大きな壁をぶち破る。